互換バッテリーは本当に安全でしょうか?
バッテリーに多く用いられているリチウムイオン電池(セル)は過充電、外的な衝撃などに弱く、適切に処置を施していない製品の場合、最悪の場合は破裂などの危険性を伴います。
経産省ではリチウムイオン電池を使用した製品の普及に従い、製造者・輸入者が国家指定の製造安全基準を満たし、工場安全設備証明書、製品テスト内容記録などの提出・登録を義務付ける、リチウムイオン蓄電池PSE法を制定しています。
ノートパーツを運営する (株)アデッセは経産省の定めるリチウムイオン蓄電池PSE法の登録事業者です。ノートパーツで販売している互換バッテリーは経産省指定の試験機関の認証を受けた工場で生産され、PSE法で定められた条件下でテストを行われた後に出荷されています。必ずご安心いただけるものと思います。
ノートパーツ互換バッテリー製品にはセル内蔵のPTC素子(安全保護装置)に加えて、外部的にも他社競合製品では見られない3重の安全構造*を装備しています。
このようにPPMレベルに準じた安全設計を行うとその分製造コストは上昇しますが、法人・教育機関・病院のお客様を多く抱える当店としましては、安全性に最大の配慮を払いながら、販売価格にできるかぎり転嫁しないよう営業努力を続けています。
互換バッテリー販売業者の中にはPSEマークに事業者名を併記せずPSE対応を謳うことで、実際には義務化されている経産省への届け出を行っていないものが多く見られます。原則的にはこれらの業者の販売行為は違法ですので、万が一の事故の際なども適切な保障が受けられない可能性があります。他社で互換バッテリーを購入の際は、社名入りPSEマークが添付されているかどうか、社名に記載されている会社と販売業者の関係を確認されることをおすすめします。
ノートパーツが2009年以降に販売したLi-ion互換バッテリーには社名入りPSEマーク(社名が添付されていないPSEマークは無効です)が添付されています。
*三重構造の内容について技術的補足
- 規程電流監視ICコントロール素子: ICにメモリーされた電流以上が流れた場合、回路を停止。また電池の電圧バランスも監視し、制御
- 過電流保護素子: 過充電、過放電の過電流時回路を遮断する素子
- NTC: 電池表面、ケース内部の温度を感知して充放電を止める回路
以下はPSE法対応のダイヤグラム(回路図)です。細かい素子名は当社提携ベンダーの企業秘密なので公開できませんが、メーカーの方や専門家などおわかりになる方にはなんとなく理解していただけるものと思います。