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使用可能です。

比較的多くの機種で2~3種類の異なる容量タイプのバッテリー(軽量・標準容量・大容量)が用意されています。中にはDellのように同一モデル向けバッテリーの容量タイプで電圧さえも異なるメーカーもあります。

容量(または電流量)が異なるのになぜ過熱もせず安全に使用できるのかという誤解は、バッテリーの表記に記載されているmAh(ミリアンペア時)を電力消費時の電流量であるmA(ミリアンペア)と混同することにより起こります。

mAhは「ある大きさの電流を流したときにバッテリーがどれだけ持続するかを表す単位」です。4600mAhとあれば1時間あたり最大4600mAの電流を持続的に流すことができます。ただ、実際にどれだけの電流量が消費されるかを決定するのはノートPC側であり、バッテリーのmAhとは関係がありません。

以下のようなノートPCを例に考えてみましょう。

ノートPC 標準消費電力 16W
装着されているバッテリー  10.8V 4600mAh
交換するバッテリー 10.8V 9200mAh

ノートPCが毎時16W(16Wh)の電力を消費する場合、バッテリーの供給電圧が設計通りの10.8Vであるならば(実際は誤差があります)、バッテリーが供給する電流量は毎時1400mA(1400mAh)になります。元から装着されている4600mAhのバッテリーなら3時間強持つ計算になります。一方、交換するバッテリーでも供給する電流量は同じく毎時1400mA(1400mAh)で変わりはありません。電流量に変化がないため、バッテリーの内部抵抗の差もないため、4600mAhのバッテリーを9200mAhのバッテリーに変えても過熱したりする可能性はまったくないわけです。

変わるのは駆動時間だけで、交換後はそのまま2倍の駆動時間になることが予想されます。

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