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ノートPC用CMOSバッテリー例1

使用開始から5年ぐらい経過したノートPCでは起動時に画面がストップし、システム時刻の修正を促す警告が出ることがあります。
バッテリーを交換すると一時的に治ったように見えるものの、またしばらくすると同じエラーが出現するため、バッテリーの不具合ではないかと思う人もいるようです。

起動時のシステム時刻エラーの原因はCMOSバッテリー(CMOS電池)切れです。このタイプのエラーは通常のバッテリー交換では治りません。

デスクトップPC、ノートPCを問わず、CMOSバッテリーはPCの電源がオフのときにもPCの設定・日付・時間の情報を保持する役割を担っています。
ノートPCのCMOS電池の寿命は5~10年程度です。ノートPCを十分使い切り処分するまでCMOSバッテリー切れを経験しない人の方が多いかもしれません。

CMOSバッテリー切れになると・・・

起動時に以下のようなエラーメッセージが出るようになります。
「無効な設定情報です」(Invalid configuration information)
「日時が設定されていません」(Time day not set)
「バッテリーの電圧が低下しています」(Alert! System battery voltage is low)
メーカーによっては短いビープ音が鳴ることもあります。

多くの場合、警告を無視してシステムを使用することも可能です。また一時的にBIOS設定画面で設定を行うことも可能ですが、起動するたびに毎回エラーが出るのとそのまま使用すると一部ソフトに悪影響で出てくる可能性があるため、CMOSバッテリーの交換はできるだけ早くお勧めします。

CMOSバッテリー例1

ケーブル付きのCMOSバッテリー

CMOSバッテリーには上記のようなケーブルが接続されているタイプとシステムボードにコイン型電池がそのまま装着できるようになっているタイプの2種類があります。いずれも使用されているのは市販のコイン型電池のため、電池を入手さえすれば自力で交換も可能です。またウェブ上にその情報も多く公開されています。

ただしCMOSバッテリーの交換は一歩間違えればシステム基盤のショートを及ぼす危険な面もあります。PC修理業者などでは交換作業を2000円~程度で行っているため、できるかぎり専門業者に委託することをお勧めします。