NOTEPARTSブログ内検索

液晶不良といっても、症状は様々で原因も異なります。ノートブックを構成する部品の中で液晶はもっとも高価なため、コストパフォーマンスを配慮した分析が必要です。

代表的な症状およびチェックポイントは以下の通りです。

  • 液晶が全く写らない
    外付けモニター出力を試みて何も表示されない場合は、システムボード(またはそのビデオ機能)の不具合の可能性大です。システムボードの交換が必要です。外付けモニター出力が可能な場合は、次の「液晶が突然、暗くなった」を参照してください。
  • 液晶が突然、暗くなった
    画面が暗くなるということは、システムボードから液晶に必要な電力が供給できていない場合に起こります。液晶に電気を供給するパーツ、液晶インバーターカードまたは液晶基盤(液晶の背面基盤)の一部または全部が通電しなくなったものと思われます。液晶基盤が原因の場合は液晶全部を交換する必要がありますので、まずは安価な液晶インバーターを交換してみましょう。
  • 液晶が突然、白くなった(画像が何も表示されなくなった)
    システムボードから液晶に信号の伝達が行われていない可能性があります。液晶ケーブルが正常に接続されていない、または断線していないかチェックしましょう。ケーブルに問題がない場合は、液晶インバーター、液晶基盤、システムボードの問題の可能性があります。システムボードのビデオ出力機能は外部モニター接続で確認可能です。
  • 液晶がチラチラ点滅するようになった / 液晶が常に赤い・起動時のみ赤く染まったようになる
    そろそろ液晶バックライトの寿命です。しばらく後に液晶が点灯しなくなる可能性があります。バックライトだけの交換(適当なサイズの入手は困難ですが)または液晶本体の交換が必要です。液晶が点滅する場合は、液晶基板、インバーターカードが原因の場合もあります。
  • 液晶に水玉や縞模様が表示されるようになった
    水に浸かる、外部から衝撃が加えられる、といった、液晶に何らかの物理的なショックが与えられた時に起こりやすい不良です。不良の可能性が高いのは液晶基盤、インバーターカード、システムボードの順です。システムボードのビデオ出力機能は外部モニター接続で確認可能です。問題は液晶基盤かインバーターカードかということですが、物理的なショックの心当たりがなければ、まずは安価な液晶インバーターから交換してみましょう。